なぜ床屋で髭を剃るの?シェービングとカミソリの歴史
今現在、
ほとんどの人が髭を剃っているのではないでしょうか?
中には髭が大丈夫な職場も増えてきている感じもしますが
でもまだまだ髭を剃っている方が多いと思います!
正直、毎朝毎朝髭を剃るのって面倒ですよね?
では
いつから髭を剃る習慣ができたのでしょう?
ということで今回から
【なぜ床屋で髭を剃るの?シェービングとカミソリの歴史】についてお話ししたいと思います!
少し長くなりそうなので
分割してお送りしたいと思います!
今日は
【シェービングとカミソリの歴史】
について書いて見たので気になる方はどうぞ!
ところで、
人間がはじめて毛を処理しようとしたのはどれくらい前だと思いますか?
人が初めてカミソリを発明したのは以外と古く、
石器時代の遺跡から
貝殻や火打ち石などでできたカミソリが発見されています。
さらに20万年前の壁画には
二枚貝をピンセットのように使い毛を引き抜く様子が描かれています。
そうです!
大昔から人間は体毛を処理しようとしていたんです!
では何故その頃から
人間は体毛を処理していたのかと言うと
シラミやノミなどの寄生虫から身を守るため
体毛の処理をしていたと言われています。
今とは違い、オシャレや身だしなみを整えるためではなく
健康のため体毛を処理していたんですね!
新石器時代には黒曜石と呼ばれる石を研いだものが
カミソリの代わりでした。
実はこの黒曜石。
鉄のメスより500倍シャープで
切れ味がメチャクチャ良いらしいんです!
「昔の人も石で武器なんか作るより黒曜石を使った方が良かったんじゃないか?」
と思った方もいると思いますが
黒曜石はガラスと同様、脆く簡単に壊れてしまいます。
その為、
強度があって比較的磨きやすい岩石を利用した磨製石器が使用されていたと考えられています!
エジプトの第18王朝時代の頃にやっと
今のカミソリの原型と言われるものができました!
そこから日本に初めてカミソリがやって来たのは538年。
その頃は仏教が広まり始めた時代で
カミソリは僧侶が髪の毛を剃る道具として日本にやって来ました。
今と違って一般的に広まっているものではなく
僧侶のための道具でした。
当時は
僧侶以外は髭を生やしていましたが、だんだんと髭を剃る風習が広まりましたが
武士は髭を残していたと言われています!
確かに武将などの絵を見ると髭を生やしていた人が多かったと思います!
そこからカミソリが使われるようになったのは平安時代末期。
月代(サカヤキ)と呼ばれる男性のヘアースタイルが
兜をかぶる時に頭が群れるのを防ぐために増えました。
あの時代劇などでよく見る、
ちょんまげを結って天頂部を綺麗に剃っているスタイルですね!
あの髪型にも理由があったんです!
皆さんも一度は目にしたことがあると思います!
その天頂部を剃るためにカミソリを使用するので
そこから日本刀カミソリと言う道具一般的に知られるようになりました。
この頃は
武士が権力を握っていた時代で
自分の武威を見せるため立派な髭を蓄えていたみたいです!
そして江戸時代に入り位の高い武士から徐々に髭を剃る習慣が広まり
1670年
徳川家綱によって大ひげ禁止令が出され
髭を蓄えることを禁止され
立派な髭を蓄える人はいなくなっていきました。
そこから外国人が来日するようになり近代化が進みました。
それに伴って月代(サカヤキ)と呼ばれる髪型も少なくなり、
徐々にヒゲを生やす人も増えていきました!
その後明治時代に入り、
よく床屋さんに行くと見られる刃がしまえるカミソリ、
西洋カミソリが広まったとされています。
明治時代後期、海外からの輸入で安全剃刀と呼ばれるものが日本に入って来ました。
それまでは
普通の刃物を使うためとても自分でできるようなものではありませんでした。
しかし
安全剃刀のおかげで一般の人でも気軽に髭を剃ることができるようになったんです!
そして昭和初期、
海外の映画などの影響によりヒゲがない人がモテる時代になり
サラリーマンなども髭を剃るのが身だしなみとなって
髭を生やす人は少なくなっていきました。
【カミソリの種類】
よく映画やドラマなどで床屋の店主が
革製のベルトなどでカミソリを研いでいる場面を見たことはありませんか?
いわゆるあれが
理容師の使うカミソリです!
種類は2種類あり
写真のように折りたたむ事のできる西洋式と呼ばれるものと
一直線の日本刀のタイプがあります!
しかし
今現在は昔のように自分自身でカミソリを研ぐ事はせず、
切れ味が悪くなったら刃を取り替えるカートリッジ式が主流です!
研ぐカミソリの方が肌当たりがよく切れ味も鋭いのですが
カミソリを研ぐ事は一朝一夕でできる事ではなく、
とても高い技術が必要となります。
その為、カートリッジ式が主流になりました!
①西洋カミソリ
上記でも説明した通り、よく床屋さんなどで見るカミソリですね!
今はこの刃先だけを交換して使います。
3枚刃や5枚はなどでは剃ることができない
産毛など柔らかい毛も剃ることが可能です!
替刃の刃先はとても薄く設定され、
その研磨角度により切れ味の良い、耐久性のある刃先となっており
さらに、
コーティングを施してソフトな肌触りに仕上げてあります!
②安全剃刀
一般的に普及しているカミソリ。
皆様も髭を剃るときはこのようなT字のカミソリを使いませんか?
2枚刃から多くて5枚など色々な種類があります!
このカミソリができるまでは
とても個人で髭を剃ることは不可能でしたが
この安全剃刀のおかげで自由に髭を剃ることが可能になりました!
原理はまず最初のカミソリがしっかりと髭を抑え、そのあとに来るカミソリが髭を剃ります!
引っ張った状態なので髭を根本から剃ることが可能で
安全に剃ることができるのです!
③電気シェーバー
短時間で手軽にできる髭剃り。
替刃式の安全剃刀より後に発明されアメリカの軍人さんがアラスカで寒さの中、
「水を使わないで髭剃りができないか?」と考えたところ
発明されました。
メリットは
水を使わずに逸れること
と
カミソリに比べ肌にダメージを与えず剃ることが可能です!
しかし
デメリットとしては
物によってはカミソリより深く剃ることができず、少しザラザラ感が残ってしまう場合があり
さらに髭を整えている場合際まで整えることができない
のが難点です。
髭を
整えずに全部剃る方、肌が弱い方にはオススメです!
《シェービングのメリット》
ではなぜ
安全剃刀や電気シェーバーにより簡単に髭を剃ることが可能になったにもかかわらず
お店でシェービングをするのか?
お店でシェービングするメリットについてお話ししたいと思います!
①産毛も剃ることが可能!
男性だとあまり気にしない方が多いのですが
顔には電気シェーバーやT字カミソリではとりずらい
産毛が存在しています。
ぜひ鏡をみてください。
よく見ると目尻や頬や首に産毛はありませんか?
自分ではあまり気にしないかもしれませんが
他人の産毛は気になると思います。
日本人はベース肌の色が明るい方が多いので
そこに黒い産毛があって目立たないわけがありません!
しっかりと剃ると肌の色も印象も明るくなるのでオススメです!
さらに古い角質、垢など体に不要な物も取り除き肌の色が明るくなります!
②眉毛をや髭を整える!
眉毛を整える際に
「どうやって整えればいいか分からない。」
「失敗するのが怖い。」
「とりあえず細くしておけばいいんでしょ?」
そんな男性が多いと思います。
眉毛は意外と重要な顔のパーツで
眉の形一つで印象が大きく変わってしまいます。
例えば
全体を緩やかなアーチ状に太さもある程度残しておくと柔らかい、
柔らかい印象を与えることが可能で
直線のようなキリッとした眉にすると男らしいクールな印象を与えることができます!
このように眉一つで印象も大きく変わってくるんです!
髭も伸ばすからといってお手入れをしていないと
不潔な印象を与えてしまう場合があります。
もちろん最初からそういう風にしたい人もいますが。
そうでない場合
伸ばす過程でもしっかりと整えていれば良い印象を与えることができます!
髭や眉の形で悩んでいる方は
一度シェービングをしてみてはいかがでしょうか?
③ラインアップ!
ラインアップと聞いて分からない方が多いと思いますが
写真の通り生え際をビシッと整えます!
最近流行りのカッコいいフェードスタイル、刈り上げスタイルを
さらに
一段階カッコよくしてくれます!
整えることによりフェード、刈り上げの際立たせてくれるため
barberスタイルの方にオススメです!
④カミソリ負けで肌がヒリヒリする
髭を剃る時に人によって
肌がヒリヒリしたり血が出たりしてしまいます。
いわゆるカミソリ負けです!
原因は
髭といっしょに肌も削りとってしまうことにあります。
髭の生え方は人それぞれ違いがあり、
無理に逆剃りなどしてしまうと
更に悪化してしまう原因になります。
床屋では
髭の生え方により剃り方、角度を変えるので
肌へのダメージを最小限に抑えながら髭を剃ることができるのです!
そして何より気持ちがいい!
一度やるとクセになります笑
このように
ただお店で髭を剃るといってもこれだけのメリットがあるんです!
皆さんも床屋に行った際は一緒にシェービングをしてみてもよろしいのではないでしょうか?
吉祥寺のメンズ専門美容院(床屋)CHILLCHAIR
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-2-8
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営業時間 平日 12:00~22:00
土日祝 10:30~20:00
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